大きく盛るようなタイトルづけをしてしまってすみません(汗)。他のチームがどういった取り組みをされているかはわかりませんので、あくまでもクラブとして大切としているのは、こういったことですという視点で読んでいただければと思います。

現在小学6年生のみなさまが、次のステージのことを悩まれている時期ではないかとお察しします。

早い方はもう決めておられるかもしれませんが、まだ悩んでおられる方も多いのではないかと思います。そんな方々のお役に立てないかと考えて、今回のようなテーマで記事を書いてみようと考えました。

1人でも多くのなかまが増えるとうれしいのが正直な気持ちです。しかしながら、プエデだけではなく、他にもチームがあり、どの環境を選択されるかは、お子さまとおうちの方だと考えております。

私としましては、可能な限り等身大のクラブのことをお伝えして、その上で「プエデで活動がしたい!!」という子どもたち、「プエデで学ばせたい!!」というおうちの方に来ていただきたいと考えております。

そのための情報となればいいなという思いで、記事でシェアさせていただきたいと思います。


<もしよろしければ、以下の記事もご覧ください>
ここがちがうよ!!プエデジュニアユース(中学生チーム)の取り組み②

体験練習では、伝わらないこと〜「サッカーを支える」体験から学ぶ〜

実は、ここが1番のポイントだと考えています。主に3つあります。

① 準備・後始末を自分から素早くやるのを当たり前にする

② 運営でサッカーを支える体験を積む

③ ルール・審判について学ぶ・練習試合で副審を体験する



<① 準備・後始末を自分から素早くやるのを当たり前にする

これは、県内でもトップクラスだと自負しております。これができている主な要因は2つあると考えています。1つは、チーム22年目という長い伝統です。チームを立ち上げ当初から少しずつ積み上げてきたことが、クラブとしての「あたりまえ」となっており、子どもたちがしっかりとリレーしてつないできてくれた結果です。

そして、もう1つは、J3運営の手伝い(ボールパーソン、担架、看板片付けなど)を年間4〜6回程度行っています。「甘え」の許されない大人のプロ集団の現場で、スタッフの方々の動きや雰囲気を肌で感じ取りながら、学んだり、気づきを得ています。この2つの大きな要因が、日々の準備や後始末も素早くやるという「あたりまえ」のレベルを上げています。

あとは、「自分から」という部分で、J3であろうと、日々の活動であろうと、私たちスタッフも気づいたことはすぐにやる、子どもたちよりも早く準備に取りかかったり、子どもたちが準備しているのを手伝ったりしますので、私たちにとって、サッカーが好きななかまは大人も子どもも関係なく、「自分から」準備や後始末を素早くやるということが「あたりまえ」になっているのです。



<② 運営でサッカーを支える体験を積む

これは、J3運営の手伝い(ボールパーソン、担架、看板片付けなど)を年間4〜6回程度行っています。ボールパーソンというのは、J3の試合でコートから出たボールを拾う、出たボールを選手に渡すという仕事です。選手たちもプロサッカー選手であり、1試合1試合、1瞬1瞬が勝負であり、自分たちの生活がかかっています。そういった背景から、ボール出しをもたもたしていると、「早く出せよ!!」と強く声をかけられることもあります。そういったプロとしての熱量を肌で感じることは、子どもたちにとって何物にも変えられない貴重な刺激となっています。

「これだけうまいのにJ3の選手なのか〜…」というプロになるには厳しい現実を目の当たりにします。また、プロ選手たちが、足がつるまでがんがん走りきる姿や声を張り上げてなかまを鼓舞する姿を子どもたちは目の当たりにして、「自分たちにもできることがある」と気づき、日頃の行動が変わっていきます。

J3の試合を行うのに、審判団、運営スタッフ、ボランティアスタッフ、サポーターとたくさんの支えがあるからできているということを実感して、日頃の自分たちの試合もたくさんの大人に支えていただいていることに気づき、人間としての視野や視点が変わります。そして、最後まで全力でしっかりとプレーすることが「あたりまえ」になります。



<③ ルール・審判について学ぶ・練習試合で副審を体験する

ユース審判員の講習会を受講してルールを学んだり、審判のやり方を学んだりします。日々の練習試合や紅白戦では、自分たちで副審を担当しながら、審判員の立場という視点に立つ経験をします。1つ1つのプレーを判定していくことがいかに難しいかを実感することで、審判をしていただいていることがいかに「あたりまえ」ではなく、ありがたいことなのかに気づけるようになります。


<その他>
そのほか、指導者講習会に参加させていただき、プエデスタッフ以外の指導者の方と交流したり、指導をしていただいたりする機会もつくっています。資格を取得しようとされている指導者の方々、指導を学ぼうとされている指導者の方々の情熱に触れることで、子どもたちにとってよい刺激になります。子どもたちが、大人も自分たちと同じように学び、失敗をしながらも向上していくための行動をしている姿を見て、いろいろな気づきや学びを得ているようです。

コロナ禍でなかなか実行に移せておりませんでしたが、プエデ独自のプライベート大会をつくり、それを運営したり、審判したり、ジュニアクラブ(小学生チーム)のコーチ役(お世話)をしたりすることで、サッカーをするだけではなく、様々な視点でサッカーと関わる機会をつくったり、サッカーを支えることに喜びを感じたりと、サッカーから学べる環境づくりをしていきたいと考えております。


ここがちがうよ!!プエデジュニアユース(中学生チーム)の取り組み①のまとめ

他チームの取り組みはわかりませんので、もしかしたら同じようなことをしておられるチームもあるかもしれません。

しかし、私たちがちがうのは、これらの「サッカーと関わる」、「サッカーと支える」という視点の活動を、プエデ設立当初から20年以上も継続して行っているということです。少しずつフィードバックからやり方を変えたり、内容を変えたりしておりますが、年々積み上がってきています。

その結果、プロのトレーナーになったなかまや社会人のサッカーでチームを支える仕事をしているなかま、サッカーを支える仕事をしているなかま、指導者や教員でサッカーを支えているなかまが出てきています。

「サッカーから学ぶ」ということは、サッカークラブを運営していく上で、非常に大切な要素であると、改めて痛感しております。

実際、以前はクラブのプライベートの大会をつくって運営していたのを、10年くらい前に多忙なスケジュールを考慮してやめることを決断しました。しかしながら、辞めてみておよそ10年間、この取り組みで子どもたちの育っていたものが確かにあったな〜と反省している部分が大きいです。新年度は、規模と実施時期を考えながら、ぜひ実施していきたいと考えております。

こういったことは、体験練習ではおそらく全く伝わらない部分です。しかしながら、実は最も「プエデらしい」部分だと考えておりますので、少しずつでも発信してお伝えしていきたいと考えております。



<もしよろしければ、以下の記事もご覧ください>
ここがちがうよ!!プエデジュニアユース(中学生チーム)の取り組み②