私の日々の仕事の1つはもしかすると、これかもしれません!!

「やらないこと」を選ぶ子どもたちの姿を変えていくこと。具体的には、自分が「よしやってみよう!」、「これをやってみた方がいいのではないか?」と感じたことをすぐに素早く行動に移すことです。

先日、練習試合で思い切ってミドルシュートを打ち、ゴールを決めたなかまがいました。その子は、プエデで活動し始めて2ヶ月くらいでしょうか?

プエデに来たばかりの頃は、失敗をものすごく怖がり、結局「やらないこと」を選んでしまうことが多かったです。ボールを受けてもすぐに味方にパスしてしまう…ボールを奪われてはいけないと強く感じていて、まるで逃げるようにすぐにボールを手放していました。

その子に限らず、「やらないこと」を選んでしまう子どもたちはたくさんいます。これまで、そんな子どもたちが変わっていく姿を何回も見てきました。

今回は、そこを掘り下げてみたいと思います。


結論は、行動して「得るものがあった!」の数を増やしていくこと

日常生活において、ちょっとした行動を起こすことによって、「これで得たものは何だろうか?」と考えるクセをつけていくことが非常に重要です。

それによって、「行動をした」という脳の領域と「いいことがあった」と感じる脳の領域が同時に発火して、「行動すると、いいことがある」という認識を得ます。

この「行動」すると「いいことがあった」というパターンを何度も何度も繰り返していくことによって、「行動すると『いつも』いいことがある!!」という認識に変わっていきます。

この段階まで積み重ねると、どんどん行動が起こせるようになります。

これを積み重ねていくことで、どんなときでも「何とかなる!!」と感じることができるような「根拠のない自信」が育っていきます。この「根拠のない自信」が育っているからこそ、新しいことや難しいと感じることに挑戦できる力になります。

これは表面上で「自分はできる!」と口に出したり、態度で示したりすることではありません。

失敗をも自分の活力にしていくようなたくましさのようなイメージです。


失敗を恐れて、「やらないこと」を選んだ経験は誰にでもある!?

私にもそんな時期がありました。指導者として経験を重ねていき、ある程度年数がたったある頃から、どんどん失敗が怖くなっていきました。すると、自分が「こうした方がよいのではないか?」と感じることも、失敗してしまうのではないかという気持ちの方が大きくなり、「やらない」ことを選ぶことが増えていきました。

人数が多めの講習会やセミナーなどで、自分がわからないことを堂々と質問することに抵抗感がある方もおられるのではないでしょうか?

私もそう感じることが多く、カッコをつけてしまって黙ってそのまま終えることをたくさん経験しました。

子どもたちにとっては、日々の学校生活の場面で、そんなことがたくさんあるのではないでしょうか?授業中に、正しい答えを発表することを求められる場面で、「間違っていたら嫌だな〜」、「周りの友だちにどう思われるだろうか?」など、いろいろな理由で「やらないこと」を選択している子どもたちは少なくないと思います。

すると、どうなるでしょうか?

だんだんと、他の場面でも「やらないこと」を選んでしまうことが増えていくんですよね?そうなると、行動しませんから、当然得るものもない…この負の連鎖が続いていくと、行動どころか、成長が止まってしまいます。


大人の仕事は、いかに「得たことがあったか?」に気づかせること

私はサッカーの指導経験しかないので、他のスポーツの指導はわかりません。しかし、サッカーの場面では、この行動すると、「こんないいことがあった」ということを感じるのに、非常によいと考えています。

なぜならば、ボールを足で扱うため、そもそもミスばかりです。ミスが起こることが前提ですので、どうしたらうまくいくか?という考え方を持たないと、どんどん行動に移していくことが難しくなります。

「うまくいくこと」をあまりにも前提にしてしまうと、ミスが気になり、ミスが怖くなり、行動がなくなってしまいます。ここは、大人がしっかりと考えて、子どもたちをしっかりと導いていかないといけない部分だと思います。

当然、高校生に近づいていくにつれて、ミスしたら負けてしまうことも伝えないといけません。しかしながら、小学生や中学1年生の段階でミスについて、うるさく言っていると、過剰にミスを遅れてしまうように思います。


特に大きなチャンスだと感じるのは、練習のときです。

練習のときに、子どもたちにただやらせるだけで、放って置いたら、おそらくほとんどの子どもが1つのプレー(行動)に対して、○(うまくできた)か、×(できなかった)かだけしか得られません。そこに、私たち指導者が「今うまくいったけど、何を意識していたの?」とか、「何を工夫したの?」と子どもたちに聞いてみることで、子どもたちに、行動したら「こんないいことがあった!」に気づかせることができるのではないでしょうか?

うまくいかなかったときに、「なぜ、うまくいかなかったの?」と聞いてしまうと、子どもによっては、ネガティブにとらえてしまうケースがあります。そんなときは、「次は何を工夫したらうまくいくに近づきそうかな?」と次どうするか?という視点を渡すことによって、行動は失敗したけど、「こんないいことがあった!」と感じる機会を増やすことができるのではないでしょうか?

子どもによっては、自分で気づくのが難しい、自分で決められない子どもたちも多いのではないでしょうか?そんな子どもたちには、こちらから「これを意識してやってみよう!」と提案して、行動の後に「どうだった?」と聞いてみるのがよいかもしれません。

私は、言語活動で導いていくやり方がやりやすいのですが、子どもによっては、見た方が伝わりやすい子ども、なんとなくの感じ(イメージ)を伝えた方ができるようになる子どももいますので、目の前の子どもたちに合わせて、私たち大人は最適なものを提示して、導いていけるようにしていく必要があります。


「やらないこと」を選ぶ子どもの行動をどう変えていくか?のまとめ

行動すると、「こんないいことがあった!」というパターンをどれだけたくさん積み重ねることができるか?

これが「やらないこと」を選ぶ子どもたちの行動を変えていくヒントの1つです。最終的には、本人次第の部分もありますが、行動を変えていくためにできることはたくさん残されていると感じています。

キッズスクールに参加してくれる年長さんや小学1・2年生の子どもたちの中には、なかなか思い切って行動できないなかまの姿をたくさん見てきました。そんな子どもたちには、「楽しさ」や「うれしさ」を感じてもらうことが非常に重要だな〜と痛感しています。

誰しもがそうですが、やって「楽しくない」ことや「うれしくない」ことは、なかなかやってみようというスタートラインにすら立てません。

楽しいから、もっとやりたい!!やっていくうちに、もっとうまくできるようになりたい!!そして、だんだんと試合に心の底から勝ちたくなって、勝つためには「こういうミスをしてはいけない」ことを学ぶ…そんなステップをしっかりと踏んでいけるような環境を整備できるといいなと思います。

そして、そんな環境で積み重ねた子どもたちの中から、うまくいかない場面に出会ったときに、「よしよし、また自分の成長ポイントをゲットしたぞ!!」と感じられるような子どもたちが出てきたらすごいな〜と思います。多少、極端ではありますが…人間は、自分の目の前で起こる出来事をどうとらえるか?でその後の人生を大きく変えることができます。

サッカーを通じて、プエデの活動を通じて、子どもたちにとって、将来の「宝物」となるものを渡すことができる、そんな環境づくりを目指して、これからも日々研鑽していきたいと思います。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

この記事が誰かの役に立てますことを心から願っております。