先日、「Voicy」で星渉さんの「ジブン進化論」を聞いていると、「『目標』と『目的』の違い言えますか?」という私にとって興味深いテーマの話を聞きました。

2023年もすでに始まっておりますが、新年の新鮮な気持ちで、今年自分が目指すことを設定するのに、お役に立てるのではないかと思いましたので、今回はこの話をシェアさせていただきます。

2023年の目標は何ですか?

みなさまの2023年の「目標」は何でしょうか?

私は、「10キロやせること」です!!(笑)

「それどころか、お前むしろ太ってきとるやないかい!!」と厳しいツッコミが聞こえてきます(笑笑)。

ここから本題ですが、
「10キロ減量する」という「目標」を考えると、そのためにきつめの運動をしないといけない、筋トレをしないといけない、食事制限をしないといけない…といったように、「大変なイメージ」が強まっていきます。すると、続けるのもしんどくなっていくのではないでしょうか?

ところが、「何のために10キロ減量するのか?」という「目的」を考えてみると、目の前の状況が少しずつ変化していきます。

「かっこいい服を着るために10キロ減量する」、「いつもでも若々しくいるために10キロ減量する」、「子どもたちと力一杯一緒に動いて遊ぶために減量する」など、「目的」が加わった瞬間にイメージがガラッと変わりませんか?

「目標」を決めたときは、減量したいけど…「大変だな〜…」、「しんどそうだな〜…」というイメージだったものが、「目的」を加えた瞬間に、大変そうだけど「達成できたらこんなにいいことが待っている!」というイメージが湧いてきます。

鋭い方はすでに頭に浮かんだかもしれませんね。そうなんです!!

「『目的』とは、未来の映像である」(星渉さんのVoicy「ジブン進化論」より)

のです!!


「目的」を目指して「ワクワク」するから継続することができる!!

星さんはVoicy「ジブン進化論」の「『目標』と『目的』の違い言えますか?」というテーマのお話の中で、

「成功者は『目的』を目指し、普通の人は『目標』を目指す」

とおっしゃっていました。


「目標」は数値や表面的なもので、それを読んでイメージしても、ワクワクしません。それどころか、ストレスを感じたり、続けるのがしんどいイメージがどんどん強まってきて、実現するのが難しくなっていきます。

一方、「目的」は、「未来の映像」です。イメージすることによって、ワクワク感が高まっていきます。すると、「何とか実現したい!」という気持ちも高まってきて、それが「継続力」になります。途中、苦しいこともあるかもしれませんが、「未来の映像」が活力になり、さらに継続していくことによって、少しずつ「成果」を感じることができるようになってくるでしょう。「成果」が少しずつ感じられるようになると、楽しいですし、成長がうれしいから、さらに続けることができるようになります。

その結果、自分で継続できるようになる、自分でがんばれるようになるのです。


だから、

「『目標』を目指すな!『目的』を目指せ!!」

ということになるのです。

みなさんは、「人間は想像できないことは実現できない」とか、「言語化できないことは実現できない」ということばを目にされたり、耳にされたことはありませんか?

こうして考えてみると、自分が目指していることを達成するには、気持ちや意気込みも大切ですが、それ以上に考えること、考え方、捉え方が大切だということだと感じます。逆に言うと、自分が目指していることが達成できないのは、気持ちや意気込みが足りないのではなく、「目的」が足りないのです。つまりは、「理由」が足りない、「理由」が弱いのです。

そういった意味では、自分がそれを何としてでも達成したい「目的」・「理由」を強めるような言語化が必要だと感じています。


「ワクワク」を大切にすることが「成功」に近づく秘訣である訳のまとめ

子どもたちから話を聞くと、「プロサッカー選手になりたい!」、「全国大会に出たい!」、「レギュラーを獲りたい!」という自分なりの目標を教えてくれます。

しかし、これらにはすべて「目的」が欠けています。つまりは、実現できない可能性が非常に高くなってしまいます。それだけではなく、もっと重要なことが抜け落ちてしまいます。

それは、2つあります。

1つは、それが達成できなかったときにあまり何も残すことができないことです。つまり、「プロサッカー選手になれなかった」、「全国大会に出られなかった」、「レギュラーになれなかった」という結果が残り、その途中経過のプロセスには、ほとんど焦点が当たりません。その結果、「できなかった」という結果、劣等感、自信喪失が残ってしまいます。

そして、もう1つは、プロセスに意識があまり向いていないために、「できなかった」後の自分の行動をすぐには切り替えることができないということです。例えば、「どんなときでも誰よりも走ってプレーしてチームに貢献するような選手になり、プロ選手として活躍する」という設定をしていたとしたら、どうでしょうか?

仮に「できなかった」としても、「どんなときでも誰よりも走ってプレーしてチームに貢献するような選手になる」ために積み重ねてきたことは確実に自分の財産として残ります。このような選手になるために、苦しいときも自分の心を整えて走ってきたと思いますので、その心のコントロールを子どもたちの指導に生かせるかもしれません。はたまた、そこまでして努力を積み重ねてきたという「継続」に対する自信を生かして、新しいビジネスを起業することにつなげることができるかもしれません。

これらは極端な例かもしれません。
しかし、「目的」が明確にイメージできていないと、どんなに努力しても得られるものはごくごくわずかになってしまうという危険が潜んでいることは間違いありません!!

だからこそ、星さんが言われていたように、私は「目標」ではなく、「目的」を目指すべきだと感じています。

私自身、大学生で指導者をスタートさせたとき、ぼんやりとはしていましたが「子どもたちが全力でサッカーを楽しめるような環境をつくったり、指導をしたりできる人間になりたい」という「目的」が頭にありました。途中、だんだんといい気になってしまい、指導力が伴わないことをごまかしてしまっているような情けない自分に出会ってしまいましたが、この「目的」設定が自分の頭から完全に消えてしまうことはなかったので、何とか軌道修正することができました。もし、「目的」設定がなかったら…きっと今の自分はありません…。

それくらい「目的」を設定することは重要であり、逆に「目的」を設定しないことは非常に危険だと痛感しております。そして、「目的」を設定して行動していると、それを見てくださっている周りの方々の支えを受けることもできます。私も何度もそういった支えを受け、そういった「おかげ」で自分の「目的」に少しずつ近づいてくることができたと大変感謝しております。

「目的」の設定は、自分を動かし、周りの支えも受け、「おかげ」さまのパワーを受けて、自分の目指す「目的」により近づくことにつながっていくと実感しております。

この記事が、誰かの役に立てますことを願っております。