先日、私がウォーキングをしていたときのことです。

すっきりと晴れ渡る青空がとても気持ちのいい日でした。土手沿いを歩いていると、遠くにいぬの散歩をされている方がおられるのが見えました。本当に素晴らしい晴空でしたので、「犬もきっと気持ちがいいだろうな〜」と想像しながら歩いていました。

すると、50メートルほどの距離まで近づいた瞬間!!

「え〜っ!!!!」

とその方が驚くべき行動をされたのでした。
そこから、私自身がはっとしたことについて、みなさまとシェアさせていただきたいと思います。


「悪いこと」と決めているのは、私自身である

犬の散歩をされておられる方に、50メートルほど近づいた瞬間…

なんとその方は、犬の糞が入っていると思われる小さなゴミ袋を土手の下の民家側にポイ!!と投げつけておられました。

「何てことをするんだ!!」と心の中で怒りが込み上げてきました。数秒後に少し冷静になって、「しかし、本当にこんなひどいことをする人なんているのだろうか?」とその方の行動が気になっている自分に気づきました。

だんだんと近づき、その後の様子をそっと見ていました。すると、ある民家の中に、投げつけられたゴミがあることに気がつきました。「あ〜、やっぱり、とんでもないことをしているんだな〜…」と思った瞬間でした。

その方と犬が、土手の下に降りていかれ、ゴミが投げつけられた民家に入っていかれました。



それを見て、ほっとした自分がいたと同時に、はっとした自分に気づきました。


自分の「思い込み」に気づけるかどうかが全てのスタートライン

その方が他人の民家にゴミをポイ捨てしたのではなくてよかった〜と安心したと同時に、私の勘違いだったことに気がつきました。

その瞬間に、

「私は今回のことに限らず、自分の『思い込み』で誤解や勘違いで捉えてしまっていることってけっこうあるのではないか?」

という気づきを得ました。そこから、他に同じような場面がなかったかを思い出してみました。


数日前に、車を運転して移動していた際に、明らかに危険を伴う車間距離、タイミングであったには関わらず、コンビニから右折で入り込んできた車がいたことを思い出しました。

あのとき、もし事故になっていたら大変だったのですが、冷静に距離を置いて考えてみると、そんな危険をおかしてでも入り込んでいかなければならない理由が、その方にあったのかもしれないな〜というところまで、自分の思考が届きました。

「もし、身内が病気や事故で一刻を争う状況であったとしたら…」

と考えると、その行動に対して、完全に納得まではいかないかもしれませんが、相手の行動を許せる自分に気づきました。この件はすでに過ぎ去ったことではありましたが、改めて相手の行動の背景を想像するという私自身の行動によって、私の心が何かこう、あたたかさを感じるといいますか、幸福感を感じるといいますか、悪い感じではなく、よい感じを感じる自分に気づきました。

私が想像した行動の背景は、事実かどうかはわかりませんが、それは全く関係なく、こうして相手の行動の背景を見つめようと思いをはせることで、自分の心に余裕が生まれるんだなということを改めて実感しました。もしかすると、豊かな感性で素敵だな〜と感じる方々はこうしたことを日々積み重ねておられるのかもしれないな〜と感じました。


「相手の行動の背景」を感じるという視点を忘れないことが自分の心を豊かにしてくれる、その理由のまとめ

私にとって、とても大切なことに気づくきっかけをいただいたその日のことでした。

車を運転して移動している時に、横断歩道であるご老人が止まっておられました。それを見つけて、私はそのご老人が横断歩道を渡るまで、待っていました。足を悪くされておられるようで、杖をついて歩いておられましたが、なかなか進むことができず、横断歩道を渡り切るまでにかなり時間がかかりました。

その姿を目にしながら、「日々大変な思いをされておられるのかもしれない…」、「みんながこういった方々に『やさしい』対応ができるような世の中になるといいな〜」、「自分が大変な思いをしてまで、外出をされている理由は何だろうか?…でも、理由が何であっても、こうした苦労を乗り越えていかれるその心は素敵だな〜、自分はそんな苦労を自ら乗り換えるような生き方ができているのだろうか?」など、いろいろなことが頭に浮かんできました。

そんなことを思いながらも、「その方は別に大変だとか、苦労しているとか、思っておられないかもしれない…私が勝手にそう感じることは、実は失礼なことかもしれない」ということも感じました。

真実はわかりませんし、おそらく私にとってそれは大切なことではありません。

私にとって重要なことは、その瞬間に少しでも相手の立場を想像できたこと、少しでもその方に寄り添えたことだと思います。それによって、私はまた1つ、相手の行動の背景を考える経験を積むことができたからです。この積み重ねが、自分自身で自分の心を豊かにしていく1つの方法だと思いますし、そういった感性で日々私と関わってくださる方と接したいと思います。

私は決して「できた」人間ではありません。まだまだ課題だらけ、問題だらけです(汗)。しかしながら、日々子どもたちと一緒に活動する機会をいただき、自分自身を見つめ直す、学び直す機会につながっています。私の些細な行動が、子どもたちのこれからの生活、人生に少しでも役に立つことができれば、これほどうれしいことはありません。今後も自分自身の学びを止めないように行動していこうと思います。

今回の記事が、誰かの役に立てますことを願っております。