本日はホワイトデーなので、家族にケーキでもプレゼントしようかと、とあるケーキ屋さんに行きました。すると、少しだけ混み合っていて、ショーケースを見ながら順番待ちをしていました。

1人目の方の会計が終わり、店員さんが「順番にお伺いしますね!次の方どうぞ!」と、私ではなくもう1人、先に待っておられた男性に向かって、声をかけられました。すると、その男性は「まだ、選べていないので、まだ考える時間がかかるからお先にどうぞ!」と私に順番を譲ってくださいました。

以前の私であれば、「そんな申し訳ないので、待ちますよ!」、「本当にすみません!!」と、その方のご好意を受け止めることができませんでした。これでは、譲ってくださった方も気持ちがよくありません。

それを学んだ私は、「ありがとうございます!!」と、心からの感謝をお伝えして、譲っていただくことができました。

当然、状況や相手の表情、様子から、ただ気遣っておられる場合もあるので、「気にしないでくださいね!」とお伝えすることもありますが、今日は本当に贈るお相手のことをじっくり考えておられる様子を目にしていたので、素直にご好意を受け取らせていただきました。

このエピソードのように、相手のことを気遣って行動することはもちろん大切なのですが、実は自分自身にとっても、非常に重要なのです。

今回は、それをみなさまとシェアさせていただきたいと思います。


「自分がやらなくても大丈夫じゃない?」という悪魔の声

ケーキ屋さんから帰ると、うちの班のゴミステーションに集めてあるゴミが鴉に荒らされていて、ゴミが散乱していました。

情けない話ですが、以前同じ状況を目撃したときに、「自分がやらなくても大丈夫。ゴミ当番の方がしてくださる…」と言い訳をして、その場を去ったことがありました。そのときは、こなさないといけない仕事があったのですが、モヤモヤが残りました。


なぜだと思いますか?



それは、たとえ誰も見ていなかったとしても、必ず見ている人がいる!!からです。



そう!「自分は見ている」からなのです!!



しかし、多くの人間には、「悪魔の声」が聞こえてくるのではないでしょうか?

「自分がやらなくても誰かがやってくれる…」、「忙しいからやらなくてもいいんじゃないか…」、「めんどくさいことやると、これからもやらないといけなくなる…」、こんな「悪魔の声」が今日も聞こえてきました。

しかし、今日はちがいました。

「悪魔の声」の正体は、脳の仕組みによるものです。人間の脳は、自分が思いついたことや気づいたことを「やらない」ように、ありとあらゆる手を使って仕向けてきます(苦笑)。私自身もそうでしたが、この脳の仕組みに屈してしまい、以前の私には「めんどくさいことはやらない」というパターンが染みついてしまっていました。

しかしながら、この脳の仕組みの知識を得てから、「自分ルール」をつくって、即実行できるパターンづくりをしています。「人の役に立てることは素早く進んでやる」という「自分ルール」を設定していますので、多くの状況でさっとうごけるようになってきました。

相手に悪意を感じたり、相手が都合よく私を利用しているのを感じたりしたときは、やらないこともあります。しかし、そんな「マウンティング・ゴリラ」は、私の周りにはあまりおられませんので、自分の気づいたことはなるべくすぐに実行する習慣づくりに取り組んでいるところです。


自分が思いついたこと、気づいたことは、即実行!!

自分がモヤモヤした経験から、今日は即実行に移すことができました。

誰かに褒めてほしいわけでも、「いい人」アピールをしたいわけでもありません。人によく思われたい、人の目が気になる…そんな自分はもう卒業できたと思います(笑)。

自分のことを必ず見ている「自分」のために、まず行動したのです。

このように、自分が気づいたことや思いついたことを実行するという行動習慣は、自己肯定感が高まります。思いついたら実行するという行動習慣を定着させていくと、自信につながっていきます。

ことばを変えると、これは「自分に『素直』に行動する」ということになるでしょうか?

「素直さ」をサッカーの中では、素直すぎてプレーがつまらないとか、素直にプレーしすぎるから相手に読まれるとか、という指導者の方がおられます。確かにそうかもしれません。それを否定するつもりはありません。

しかし、「素直さ」というのは、成長していくためには、大きな大きな武器になります。

自分の目の前の状況を「素直」に受け止めることができると、次の行動が非常に早まります。それによって、成長速度は倍になります。しかしながら、目の前の状況を「歪めて」受け止めたり、「言い訳」したりすることによって、自分の成長のチャンスを、自分の手で潰すことになります。

相手を否定したり、相手のせいにしたり、周りのせいにしたり…そんなことをやめて、自分にコントロールできることに、自分の矢印を向けて行動していくことがとても大切なことだと感じています。これができるようになるには、やはり、自分が思いついたことや気づいたことを即実行する行動習慣が土台になります。

自分に「うそ」をつかない!!なぜならば、たとえ誰も見ていなかったとしても、「自分だけは見ている」のですから。


ホントに大丈夫!?誰も見ていなかったとしても、必ず見ている人がいますよ!!のまとめ

いかがだったでしょうか?

とはいえ、私も完璧な人間ではありません(笑)。

思いついたことや気づいたことは即実行するという行動習慣ができることもあれば、まだできないこともあります(汗)。でも、それも含めて「自分」だと思っています。うまく行動できなかったときは、「そんな自分もあってもいいよね」と自分を許すということも大切だと考えています。

ここで、「こんな自分はダメだ!!」と自己否定してしまうほど、よくない行動はありません。自己否定は、全く意味がありません。むしろ、自分の状態を悪化させてしまうだけなので、やめた方がいい行動パターンです。

完璧を求めすぎず、少しずつ取り組んでいく…できたときは、自分を認める、できなかったときは、自分を許して、次に向かうことがポイントだと考えております。

周りに認められる、いい成績をとるなどの「他者評価」の自信にすがると、幸せは待っていないと私は思います。「自己評価」の自信を、ゆっくりとていねいに育てていくことが、子どもたちにとっても、私たち大人にとっても、非常に重要だと思いますし、幸せに近づくポイントだと思います。

「自己評価」の自信が育っていないのに、「他者評価」ばかり気にするから、つらくなってしまうのではないでしょうか?

今回の記事が、誰かの役に立てますことを願っております。