幸せの4つの要素

以前、「お母さん、お父さんの幸せが子どもの幸せにつながる!!」という記事で、

両親の幸せ=子どもの幸せ

であるということをお伝えしました。特に、母親の幸せはとても大切な要素であることをお伝えしました。

簡単に説明すると、
親が幸せになる → 子どもに掛けることばがポジティブになる → 子どもに良い記憶ができる → 子どもも幸せになるというメカニズムです。

では、「幸せ」とはいったい具体的にどういうことなのでしょうか?

人によって違いがありそうですし、それぞれの価値観によって大きく変わってきそうです。また、漠然としていてよくわからないですよね?

今回は、この「幸せ」について考えてみたいと思います。
なお、今回の記事も星渉さんの「神子育て講座」からシェアさせていただいている内容となります。

幸せには4つの要素がある!?

みなさまにとっての幸せとはどんなものでしょうか?どんなときに幸せと感じますか?

いろいろな考えが聞こえてきそうですね!この「幸せ」についてはいろいろな研究がなされているようです。日本でもいろいろな研究があるようです。中でも「幸福学研究」の第1人者として、慶應大学大学院教授の前野隆司(まえのたかし)さんが有名だそうです。

長年の研究の中で、「幸せは、4つの要素から成り立っている」ということが科学的に証明されているそうです。科学的に証明されているということは、それをやれば幸せを感じることができるようになるということです。

それでは、「幸せ」の4つの要素とは、いったい何でしょうか?

幸せの4つの要素① やってみよう

1つ目は、「やってみよう!」と思う気持ちです。何かに挑戦しているかどうかが幸せに大きな影響を与えるというのです。

毎日毎日同じことの繰り返しになってしまうと、充実感がなくなり幸福感が下がってしまいます。そこに何か新しい挑戦があると、不安を感じることもありますが、「よしやるぞ!」というスイッチが入ったり、ワクワクしたりしませんか?

あなたがやってみたいことは何ですか?行ってみたいところはどこですか?参加してみたいものは何ですか?

考えてみるだけで、少し気持ちが上がってきませんか?いつもとちがうことを選択するだけでも、幸福感が高まるかもしれません。

幸せの4つの要素② ありがとう

2つ目は、「ありがとう!」という気持ちです。家族や自分の周りの人たちに感謝をすると、その人自身が幸せになれるということが科学的にわかっているそうです。

ポイントは、「人に感謝される」と幸せになるのではなく、「人に感謝をする」と自分が幸せになるという点です。周りの人たちに対して感謝ができている自分を認識できると、自己肯定感が上がって、幸福感も上がるようです。「ありがとう!」と感謝をことばで伝えることがとても大切なことだということがわかっていただけたと思います。

ところで、みなさま!
1日に何回「ありがとう!」と感謝を伝えることができていますか?

今日1日、ここまでに何回伝えたか?ぜひ、実際に数を数えてみてください。
詳しくは、過去の記事「魔法のことば①」に説明を譲りますが、意外と言えていない自分が発見できるのではないかと思います。そこに、これからの自分を変えていくヒントがあると思っております。

幸せの4つの要素③ なんとかなる

3つ目は、「なんとかなる!」と思う気持ちです。くよくよ悩まず、「まあ大丈夫!」と思えるかどうかです。物事を楽観的に見れる人の方が幸せになれるということが科学的にわかっているそうです。

注意しなければならないのは、親が子どものために「なんとかしなければならない!!」「なんとかしたい!!」という意味合いでの「なんとかなる」という発想を持ってはいけないということです。

例えば、高校受験を控えている子どもがいる場合、親が「なんとかしなければならない!!」と思い込んでしまうと、子どもに過度な緊張感が伝わってしまい、子どもが不幸せ感を持つことになります。すると、学力も下がってしまうそうです。

反対に、「なんともならない…」と親が過度に不安になってしまうと、それが子どもにも伝染してしまいます。すると、子どもは不幸せ感を感じ、学力が下がってしまうでしょう。

親としての責任感や不安感をコントロールして、いかに「フラット」なメンタル状態に整えることができるかが大切です。そのためには、「なんとかなる!」と言い続けて、脳をだましてしまうといいそうです。何度も言い続けて、「なんとかなる」という気持ちになれるようにするといいそうです。

あとは、紙に書き出してみることも自分のコントロールに役立つそうです。例えば、不安に感じていることを思いつくだけ紙に書き出してみてください。それを2週間後、1ヶ月後など…後で見返してみると、驚くほどそれが起こっていないことに気がつきます。その実感が大切だそうです。また、紙に書き出すことで自分が感じていることを改めて文字で認識します。すると、今の自分の状態を冷静に理解することができるので、それだけで落ち着くことができるケースもあるようです。

幸せの4つの要素④ ありのまま

4つ目は、「ありのまま」でいることができているかどうかです。言い方を変えると、他人と比べないということです。周りの人に自分がどう思われているかと気にするような人は、幸福感が高くないことが科学的にわかっているそうです。

これが1番難しいと私は感じています。
長男が年中や年長の頃、周りの子どもたちができていることが、息子はできていないことが気になりました。すると、頭ではわかっているのですが、どうしてもなかなか整理ができませんでした。「なんで息子はこれができないのだろうか?」、このまま小学生になってやっていけるのだろうか…」など、心配や不安が大きくなることもありました。

今になってわかったのは、あのときは息子の「ありのまま」を受け入れられないのではなくて、そもそも私の「ありのまま」を私自身が受け入れることができていなかったのです。「自分を整える」ことができていなかったのだと思います。

また、3つ目の「なんとかなる!」や「まいっか〜!」という楽観的に思える気持ちも少し不足していたのを思い出しました。私が楽観的な気持ちを忘れてしまって、「〜しないといけない」と思い込んだり、囚われたりすることで、息子に緊張感を与えてしまっていたように思います。

私たちが思っている以上に子どもは親の背中を見ていて、親の気持ちを感じているのかもしれません。「ありのまま」の自分を認め、「ありのまま」の子どもも認めながら、安心できる雰囲気がつくれるようになりたいものです。

幸せの4つの要素のまとめ

①ありがとう因子
②やってみよう因子
③なんとかなる因子
④ありのまま因子

この4つの幸せ因子がバランスよくそろうと、より幸せに感じられる、より幸せになれるそうです。ここに幸せな子育てのヒントがあります。

私は以前、子どもが幸せになるためには、親が自己犠牲をはらい、我慢をすることが必要だと思っていました。多少はそれも必要なことですが、やはり我慢は長続きしません。

親自身がいかに幸せ感を持つことができるか?

ここが重要なのです!
親の幸せは子どもに伝染します。
そんな家庭で育った子どもは、自分の家庭でもきっと自分の幸せを自分の子どもに伝染させてくれる…たくさんの人が幸せ感を感じながら生活できるといいなと思います。

これは、子育てに限ったことではないと思います。

私がサッカーの場で、幸せ感を感じながら子どもたちと活動していれば、きっと子どもたちもみんなでサッカーをすることに幸せ感を感じるようになるのではないかと思っています。それが子どもたちがサッカーを楽しみながら続けてくれるヒントだと思っています。

時には、子どもたちの成長のためにピリッとさせて緊張感をもつことも必要ですが、私の方が勝負に過度にピリピリしすぎて子どもたちのサッカーを邪魔してしまったり、子どもたちを成長させないといけないと思い込みすぎて子どもたち自身が自分で1歩を踏み出そうとしているのを邪魔してしまったり、大好きなサッカーがやれる幸せを奪ってしまったりしないように気をつけようと、この記事を書きながら改めて感じました。

幸せは伝染する!!

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

この記事が、誰かの役に立てる日が来ることを願っております。