前回の記事で、子どもたちに「考え方」を教えて、それを身につけるために行動し続けることによって、「失敗」や「成功」を体験しながら、身につけていくことについてお伝えしました。その中で、最もポイントになるのは、「自分で気づく」、そして、自分で行動を変えていくという部分であることもお伝えしました。

子どもたちが、自分で気づき、自分で行動を変えていく力をつけることができるよう、指導者や大人が「見守り」ながら、子どもの成長のチャンスとなるような関わり方やタイミングを考えていくことが大切であることもお伝えしました。だから、大人も子どもたちと一緒に、「自分で気づく」力を高めていきたいですよね?ということで、まとめさせていただきました。

ところが、数日後の朝、いつものように洗濯物を干すために、洗濯機から衣服を出していたときに、「点と点がつながり、線となった」瞬間に出会いました!

今回の記事は、その瞬間に、私が「気づいたこと」について、みなさまとシェアさせていただきたいと思います。


朝のルーティン×CMのキムタクのセリフ=「セレンディピティ」(偶然の出会い)

平日の朝、食器洗い、洗濯、掃除、テーブル拭きなどの家事を行うことが、私のルーティンです。決してやらされているわけではありません(笑)。

休日でも、私に時間的な余裕があり、気づいたときには家事を行います。「自分の気づき」を高めていきたい気持ちもありますが、それで妻のため、家族のために役立つことができれば、それだけでうれしく感じるからです。特に、テーブル拭きは、私の「気づき」のものさしになっていると感じています。自分の調子がいいときは、本当にピッカピカに拭けたように感じます。調子が今一つのときは、拭き終わってからみると汚れが残っています。

この日も、朝の家事をしていました。すると、つけっぱなしにしていたテレビから、あるCMが流れてきました。そのときは洗濯機のところにいたので、画面は見えませんでした。音楽と声だけ聞こえてきたのですが、

「がんばっているかどうかなんて、他人が決めるもんじゃない!だから、自分の歩幅で歩き出そうぜ!!」

と、木村拓哉さんのかっこいい声で聞こえてきたのです。

耳にした瞬間に、なぜかわからないのですが、「がんばる目的って何だ?」という質問が自分の頭におりてきたのです。別に何かに悩んでいるわけではなく、今思えば、不思議でした。

そこから、「そういえば、あのスクール(前回の記事の出来事)の日、自分が伝えたことってどうだったんだろうか?」と思考が進み、急に自分の中で振り返りが始まりました。

「人の話を聞かないといけないのはなぜ??」と続き、思考を巡らせていくと、

「人の話を聞くことを子どもたちに大切だと伝える目的は何だろうか?」

という最終的な質問にたどり着きました。私は、はっとしました。

私が子どもたちに、いつでも「目的」を問いかけなければならない…なぜならば、子どもたちが自分で気づき、自分で行動を変えていくのは、自分の「目的」に近づいていくためだからです。

自分の指導の、関わりの「ゴール地点」が漠然と意識してしまっているから、自分が伝えることにパワーが宿らないのではないか?メッセージが弱くなってしまっているのではないか?ということに気づきました。


「成長し続ける」ための行動をしよう!

今の私が子どもたちに最も伝えたいことは、自分が目指す「目的地」に向かって、成長し続けるために行動し続けよう!!ということです。

私も含めて、それぞれ「目的地」は違います。「目的地」はちがえども、「成長し続ける」という目的はみんな同じ方向です。みんなで一緒に、それぞれの「目的地」を目指して、成長するために行動し続けてほしいと願っていますし、そんな集団づくりを目指しています。

話を戻しますが、あのスクールのとき、何が私に足りなかったのか?

それは、「あなたの目的(ゴール)は何ですか?何を目指しているのですか?」ということを2人に問いかけることです。答え(合言葉)は、「成長するため」です。

「なぜ、人の話を聞かなければならないのか?」というと、それは自分の成長のチャンスを見つけるためです。

「なぜ、(保護者が)子どもをプエデに入れておられるのか?」というと、それは、お子さまの成長を願っておられるからだと思います。

私は、もっと子どもたちに、自分が目指している「目的地」を自分に設定できるように、関わっていかないといけないことに気づきました。

「自分で気づく」力を高めるのも、「やる気」を自分で高める方法を学ぶのも、準備や後始末を素早くやるのも、あいさつを自分から明るくやるのも、すべては自分の「成長」につなげるためなのです。そこが、ぼやけていたことに気づくことができたのも、やはり子どもたちとの関わりからの気づき、学びからでした。

子どもに「教えること」と「見守ること」②のまとめ

ある経営者の方から、「ブログを書く習慣をつけると、頭の整理ができるよ!」と教えていただきました。まずは、あれこれ考えず、自分が思うことを書けばいいということを聞いて、ここまでただひたすらに続けることだけを考えて取り組んできました。

それが、今回のような「セレンディピティ」(偶然の出会い)につながったのではないかと感じています。

ブログを書くときには、自分の考えを掘り下げることが要求されます。自分と真正面から向き合い、自分の内側にあるものを「ことば」にしていく作業は私にとって、簡単なことではありません。しかし、この取り組みを続けていくことによって、確実に日常の景色の見え方や自分の感じ方が変わってきているように感じています。

今回も子どもたちとの関わりから、私の足りないことに気づくきっかけをもらい、大切なことに気づくきっかけをもらいました。

「子どもに教えようとすると、こちらが学ぶことになる」というようなことをよく耳にします。

いつも私の方が、子どもたちから学ぶばかりですが、この学びから何とか子どもたちのために役に立とうといつも考えています。今回の学びが、また別の子どもたちのために役立てる…そして、またその子から学び、その学びを他の子どものために役立てる…そんな学びの連鎖ができるようなこの環境に、幸せを感じますし、私と関わってくれる子どもたちに感謝しかありません。

子どもたちの目に、私がどう映っているかはわからないですが、私は子どもたちと一緒に成長し続ける存在でありたいと思います。まだまだ力不足で、なかなか大きくは成長できないですが、少しずつ少しずつ成長していく姿、変わっている姿を子どもたちに感じてもらえることにとって、子どもたちにもよい刺激となるような存在でありたいと思います。

そのためにも、これからも小さな挑戦をやり続けていきたいです。そして、親としても我が子にとって、成長し続ける父親でありたいと改めて感じています。

今回の記事が、誰かの役に立てますことを願っております。