先日開催した「さくすく」で久しぶりに保護者の方に活動中の子どもたちの姿を見ていただく機会をつくることができました。

コロナの影響で、なかなか活動の様子を見学する機会をつくることができず、保護者のみなさまには申し訳ない気持ちでした。

そんな中でも、できるだけ保護者のみなさまに、子どもたちが楽しんでおられる様子を見ていただきたい、そして安心して「さくすく」という場にお子さまを預けていただきたいという気持ちから、私にできることを微力ながらさせていただきました。

インスタで記事を写真を投稿したり、リール動画を投稿したり、ほんの数回ですが集合写真を撮影して「さくすく」の保護者方々だけでシェアしたりと、私にできることを考えて、ほんのわずかなことですが心から気持ちを込めてさせていただきました。

活動終了後に、ある素敵な光景が私の目に飛び込んできました。


今回は、そのことについてみなさまとシェアさせていただきたいと思います。


幼児期の子どもたちの素直さからの気づき

先日の「さくすく」で、素敵な光景をキャッチしました。

活動が終わり、後始末も終え、「さようなら〜!!」と子どもたちを帰しました。すると、遊戯室にお迎えに来られていたおうちの方に向かって、満面の笑みで「楽しかった〜!」、「疲れた〜!」と伝える子どもたちの姿を目にしました。

喜んでもらえてよかったな〜と思ってみていたら、おうちの方も笑顔で「よかったね〜!」、「がんばったね〜!」と応えておられました。それに対して、子どもたちはとても安心したように、満足したような表情になり、私もとても幸せな気持ちになりました。

その光景を目にして、このやりとりの尊さを感じました。今、子どもたちが感じている気持ちを共有する親の行動、姿勢が、子どもの成長にとってすごく大切なのだと感じました。

もし、ここでおうちの方が「あれは、こうした方がよかった…」、「その行動を直した方がいい…」など、評価するような声かけをしてしまえば、子どもたちが感じた今この瞬間の気持ちはす〜っと消えてしまうでしょう。

子どもの感じたことをそのまま素直に共感し、共有すること…それが親としてとても大切なことなんだな〜と私も同じ親として学ばせていただきました。


ふと思い出した園長先生のお話からの気づき

そんなことを感じた先日の「さくすく」でしたが、ふと園長先生がお話されていたことを思い出しました。

園長先生は、運動会や発表会のときにいつもこのことに触れておられました。

「うまくいかなかった子も、うまくできた子も、今日のこの日まで一生懸命練習していました。それはどの子も同じです。だから、今日この場で自分のできることを精一杯挑戦した姿を認めてあげてください!」

ことばは多少違いますが、私の息子たちが保育園に通っていたとき、それをしっかりと保護者のみなさまに伝えておられました。そのときは、「それ大切だな〜」とくらいに感じていました。

しかし、今これを思い出したときに、とても大切なことに気づきました。


それは、親が子どもを認めてあげること、親が褒めてあげること以上に、子どもたちにとって尊いことはないということです。


私がいくらその子を認めたところで、おうちの方がその子を認めることには、及ばないのです。逆にいうと、親が認めてやれなければ、その子はいつまでも満たされないということです。

恥ずかしい話ですが、息子が小さい頃に私は息子のことをあまり認めたり、褒めたりできていませんでした。その影響もあったと思いますが、息子は新しいことに挑戦すること、できないことに挑戦することをすごく嫌がりました。それは私が挑戦する姿を認めてやれず、「結果」を評価することばかりだったからだと思います。

それに気づいてから少しずつ息子の姿は変わっていきましたが、できることならもっと早く気づけたらよかったと後悔しております。


親が子どもの成長を感じることが、子どもたちにとって1番の「力」になる!!のまとめ

子どもを認めること、褒めることが大切なのですが、それが目的になるのは私は違うと感じています。

大切なことは、子どもの姿を認める、褒めるという積み重ねから、親が子どもにとって「安心」できる存在になることだと思います。そのためには、親が子どもの小さな成長を感じていくことこそ、大切になるのではないでしょうか?そして、それを子どもたちに伝えていくことが、子どもたちにとって1番の「力」になると思うのです。

これって大人も同じことだと思います。自分のことを否定してくる人、マウントをとってくる人のところにわざわざ行こうと思う人はいないと思います。また、どんな人が集まってくるのかわからないコミュニティーに参加するのに少し抵抗があったり、不安を感じたりするのではないでしょうか?

それは、心から「安心」できないからです。嫌な思いをするところに、わざわざ行こうとは思いませんよね?

時々、「保護者の当番はありますか?」とか、「保護者って何かすることはあるのですか?」と問い合わせをいただくことがあります。これは、単にお仕事が忙しいから、家の用事があるからもあるでしょう。しかし、中には保護者同士の人間関係づくりで嫌な思いをしたくない、つまりは「安心」できないことが原因なのではないでしょうか?

子育てからの学びは、日々の様々なことに生きる学びであるということを改めて感じております。どんなときでも、自分が育たないと子も育たないということを痛感しております(汗)。

このブログを読んでくださる方は、もうすでに十分がんばっておられると私は思います。がんばりすぎるのではなく、がんばり方を工夫する、考え方を整理してよりそのがんばりに成果が生まれるように、がんばる方向性を調整していく、それが日々を幸せに過ごす秘訣なのかもしれません。

子どもたちと日々関わっていると、私の不足に気づかされたり、様々な学びを得ることができます。私にとって、そんな欠けがえのない子どもたちとの関わりは、尊いものです。

そんな私の記事が、みなさまの役に立てますことを願っております。また、誰かを元気づけることができればとてもうれしいです。