数年前から献血を始めました。

始めは、ただ漠然と自分も社会に貢献するようなことを1つでもやろうかと思って始めたことでした。

献血をすると、自分の血液の検査結果も教えていただけてとても助かります。こうして漠然と始めたことでしたが、続けていくうちにいろいろなことを感じたり、気づきを得たりすることが増えてきました。

今回は、そんな内容をみなさまとシェアさせていただきたいと思います。


献血に行くと…

少し前の話になりますが、ようやく今年2回目の献血に行くことができました。私は400mlの全献血を行うのですが、これは年に3回しかできないという制限があります。私の血管がもっと太ければ、成分献血ができてもっとたくさん協力ができるのですが、私の血管は細いようで、成分献血は難しいそうです。

そこは私ではどうすることもできないと割り切って、自分にできることを行っていこうと考えています。

献血に出かけると、スタッフの方々がとても丁寧に接してくださり、こちらが困ることがないよう誘導してくださいます。待ち時間があった場合でも、飲み物を無料で飲むことができ、リラックスしながら自分の順番を待つことができます。

献血を続けてきた中で、私の中で感じたことが3つありました。



私が感じたこと① 「感謝」のことばから…

1つ目は、献血をした際に「感謝」をことばをかけてもらったときのことです。

受付のスタッフの方、検査のスタッフの方、採血をしてくださるスタッフの方など、たくさんのスタッフの方々から、「本日は献血にご協力いただきありがとうございます!」と感謝のことばをかけていただきます。

当然、自分は「献血に協力したい!」という気持ちで来ておりますが、改めてことばで「感謝」を伝えていただけるとうれしいですし、心があたたかくなります。

この経験から、やはり「感謝」の気持ちをことばで伝えるということは、大切なことだと改めて感じることができました。そこには、大きいとか、小さいというものはなく、自分が「ありがたいな〜」と感じたら素直に伝えることでそれがそのまま相手に届くのではないでしょうか?


私が感じたこと② 他にも献血に協力しておられる方を目にして…

献血から私が感じたことの2つ目は、私の他にも献血に協力しておられる方を目にしたときのことです。

受付が終わると、検査まで待合室で待つことになります。また、検査後に採血まで待合室で待つことがあります。そのときに、待合室で自分の他にも献血に協力をしようと待っておられる方々がおられます。

ふと、「この方たちは何度も献血をされているのかな〜?」、「どんなきっかけで献血をされるようになったのかな〜?」など、頭に浮かんできました。

人それぞれではあると思うのですが、自分と同じように献血に協力されている方々を毎回目にしていると、自然と「自分もできる限り継続して協力していこう!」という気持ちが湧いてきました。

ここからの気づきは、自分1人だと気持ちが弱くなってしまったり、続かないことがあるかもしれないけれど、こうして「献血に協力する」という同じ目的をもったなかまの存在は、自分の気持ちを刺激する、揺り動かすということです。

クラブでも「やる気」を大切にするなかまで活動をしていますが、「これってとてもポイントになることだな!」と改めて気づきました。お互いの「やる気」を刺激し合い、日々自分の心が動く環境だからこそできることがあるなと思います。

やはり、なかまの存在、なかまとの関わりは大きいのではないでしょうか?


私が感じたこと③ 自分の知らない誰かのために!という行動から…

献血を始めたばかりの頃は、誰かの役に立っていることはあまり感じられませんでした。正直、現在でもあまり実感はありません。

しかし、自分の中で変わってきたことがあります。
それは、少しずつ物事の背景を想像できるようになって、感謝をより感じるようになってきたことです。

先日、知人に昼食に誘っていただきました。そのときにふと、「どうして私を誘ってくださったのだろうか?」と思いました。そこから、「私のことを気にしてくださりありがたいな〜」と感謝を感じました。

また、私に会った際に「○○さん、おはようございます!」と名前を呼んで声をかけてくださる方がおられます。あるとき急に「私の名前まで呼んでくださりありがたいな〜」と感じた瞬間がありました。

この「誰かのために役に立つ」という経験の積み重ねは、「相手のために」というアンテナがより敏感になり、自分のためにしてもらっていることに気づけるようになるのではないかと感じました。それによって、感謝もより感じられるようになりました。

そして、形は見えなくても、「自分は誰かの役に立てている」という喜びや幸福感を感じ、少しでも人のために役立てる行動を続けていこうという気持ちが続くようになりました。


献血からの気づきのまとめ

誰かのために役に立つという行動は、献血だけではありません。ボランティアも、他の方法もあります。

私の場合は、たまたま献血を始めたことによって、自分の幸福感がより高まりました。

また、たくさんの気づきを得ることができました。今では、サッカーを通じて、いかに子どもたちの役に立てるか?保護者の方々の思いに役に立つことができるか?という視点が自分の大きな柱になりました。

人の役に立つというと、何か大きなことをやらないといけないと考えてしまうかもしれませんが、そうではなくて小さなことの積み重ねだと考えています。

人の靴まで揃える、気持ちのいいあいさつをする、1人でいる人や困っている人に声をかける、「ありがとう」を伝える…など、小さなことをいかに続けていくかということが1番大切なことではないかと感じています。

そして、自分以外にもそんな小さなことを続けて行動しているなかまの存在があるということを頭に置きながら日々過ごしていくことがポイントのような気がします。そうしていると、あるとき「自分のためにしてくれている」ことに気づく瞬間がやってくると思います。

こうした小さな積み重ね、小さな連鎖やつながりが生活の中であふれてくると、より幸せを感じる毎日、楽しい毎日が送れるようになると思いますし、ハッピーな人が増えていくのではないかと考えております。

この記事が誰かの役に立てることを願っております。