私の人生は、まだ41年目ですが、これまで本当にたくさんの方々にお世話になってきました。自分の両親、祖父母、ご先祖さまも含めて、未だに「恩返し」は全然できていないと感じております。何をもって「恩返し」ができるのか…実行できない自分の力不足にモヤモヤします(汗)。

そんな中、先日、若山陽一郎さんの講話をお聴きする機会をいただきました。

若山さんのエピソードでそんなことが現実に起こるんだ〜とすごく驚いてしまうのが、「1杯のカレーライス」(13分30秒頃〜23分頃)というエピソードです。

そんな若山さんから学ばせていただきました内容を、今回はシェアさせていただきたいと思います。



衝撃のひとこと「もう『恩返し』はいらないから…」

若山さんがとてもお世話になった社長さんがおられて、会いに行かれる度に毎回手土産を持って行っておられたそうです。そして、ある日突然、社長さんにこう言われたそうです。

「俺に恩返しはやめてくれ!」

と言われたそうです。社長は、

「自分は、たくさんの先輩たちにいろいろ教えてもらったおかげで、今の自分になることができた。自分はその先輩たちに返せないくらい恩をいただいているから、『恩返し』のつもりでいろいろな人に『恩送り』をしているんだ…していただいたことを次の世代にしていくことが先輩たちへの『恩返し』になる…」

とおっしゃられたそうです。そこから、若山さんは「恩送り」を実践していくことになったそうです。

もう少し詳しくこのエピソードを知りたいという方は、こちらを見てみてください(32分14秒頃〜35分24秒頃)。

若山さんのお知り合いの社長さんの話、若山さんの話をお聴きして、相手に見返りを求めずに行動しておられるからこそ、今の自分にたどり着いておられるんだな〜と感じました。

それと同時に、見返りを求めてしまう自分の未熟さがとても恥ずかしいと感じました。そして、私も自分への見返りを求めず、純粋に相手のために役に立とうと行動できるような人間に近づきたいな〜と感じました。


私の「恩送り」

私もこれまでたくさんの方々にお世話になってきました。しかし、私の力では到底「恩返し」できないな〜と感じています。そんな方々に教えていただいたこと、伝えていただいたこと、していただいたこと…これらをどう「恩送り」していけばいいのか?

それは、もう私は1つできています。

教えていただいたこと、していただいたことを次の世代に渡す

これを私なりに変換すると、「私が教えていただいたこと、学んだことを子どもたちに伝えていく」ことです。私が指導現場で失敗したこと、活動の積み重ねていく中で子どもたちを成長させきれなかったことからの気づきや学びを次に関わる子どもたちに生かしていく…それを継続していくことです。

また、指導者は結構、孤独感を感じますので、練習試合や大会などで出会う指導者の方が心から困っておられる、後ろ向きな気持ちになっておられる場合は、私の方から声をかけていくことができそうです。

保護者の方も子育てやお子さまのことに不安を感じておられたり、悩んでおられる様子を感じた場合は、お話を聞いてみることもできそうです。

私の力でアドバイスをするのはおこがましいですし、悩み事を解決できる力は足りないと思いますので、お話することで少しでも心がスッキリできたり、安心できたりする助けになれればと思っております。

また、ブログやインスタによる発信も「恩送り」の1つにできるかもしれません。現在は、うちのクラブの様子をお伝えしたり、自分の内側にあるものをアウトプットして自己研鑽にあてたりしています。それが何らかの形で、見てくださった方々のお役に立てればいいな〜くらいの気持ちです。発信を継続していくことで、私が得たものを次の方にお渡しするということを思い浮かべながら取り組んでいくことで、「恩送り」にできるのかもしれません。

いずれにせよ、私にできることから取り組んでいきたいと思います。


「恩返し」は、なかなかできることではないけど…のまとめ

「恩返し」とは、恩を受けた方に恩を返すことです。

「恩送り」とは、受けた恩を次の方に渡すことです。


私は、生まれてこれまで、人から何か「お返し」をいただいたとき、素直に受け取ることができませんでした。日本の文化の影響なのか、自分の人間性の問題なのか、1回はお断りしたり、謙遜しながら受け取ったり…そうしなければならないと勝手に思い込んでいました。

しかし、今回若山さんの「恩送り」のお話を聞かせていただいて、私がしていただくことは素直に受け取らないと、相手の気持ちをブロックすることになってしまうということに気づきました。だから、これからはできるだけ素直に受け取り、「ありがとう!」を伝えていきたいと思います。

私自身の人生の中で、人間関係がうまくいかず悩んでしまったり、友達が少ないことにコンプレックスを抱えていた時期もありました。すごく苦しい時期がありましたが、その経験から自分を大切にしてくれる人は大切にしようと心から思えるようになりました。

そして、あるとき相手は自分の「鏡」であることを学び、自分が相手に与えるものが、巡り巡って自分に返ってくることを知りました。今思えば、それが私の「恩送り」との出会いだったかもしれません。そのとき、「恩送り」ということばは知りませんでした。

私が苦しかった時期は、今思えば、自分が得たものは自分だけのものとして仕舞い込む、自分が得することや損しないことばかり考える、そして見返りを求めて行動する…そりゃあ、うまくいくわけがありません。

昨年は、とてもありがたい出会いがたくさんありました。心からお互いを高め会うために学び合うなかまに出会わせていただきました。さくら幼稚園保育園で、体育授業の指導(運動遊び)やさくすく(キッズスクール)をさせていただけるようになりました。各カテゴリーに新しいなかまをたくさん迎えることができました。

そして、今までと変わらずクラブをサポートしてくださる方々がたくさんいてくださるおかげで、今のプエデがあります。

今ある環境に集まってくださる方々、サポートしてくださる方々に、しっかりと「恩送り」をしながら、また新しく出会う方々にも「恩送り」をしていき、みなさまに少しのハッピーをお渡しすることができるといいなと願いながら、私にできることをコツコツとやっていきたいと思います。

この記事が、誰かの役に立ち、誰かの勇気や希望になりますようにと、心から願っております。

そして、偶然この記事を見つけてくださり、読んでくださった方々への、「恩送り」となりますことを願っております。