みなさんはどのような学び方をされておられますか?

サッカー指導者の講習会でよく出てくるのが、「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」ということばです。これは、元フランス代表監督のロジェ・ルメールさんのことばです。大学生のときにこのことばを聞いて以来、自分なりに本から、先輩から、なかまから、子どもたちから、そして失敗から学び続けてきたつもりでした。

先日、音声アプリ「Voicy」で星渉さんの「ジブン進化論」を聞いていたときに、はっとしたフレーズがありました。(最近「Voicy」ネタが多くてすみません!笑)

「学んではダメ!!」

「えっ!?何で??学んではいけないの??」と呆然としてしまいました。「どういうことなんだろうか?」と数日間、頭の中にず〜っと疑問がありました。それがあるとき自分の中でつながった瞬間がありました。私の中にいくつかあった「点」たちがぱっとつながって「線」になった感覚です。

今回は、それを整理してお伝えしたいと思います。




「学び方」には4タイプある!?

レベル① 「学ばない」
レベル② 「学ぶ」(無料で学ぶ)
レベル③ 「さらに学ぶ」(お金をかけて学ぶ)
レベル④ 「『テスト』してみる(ためしてみる)」

これは、星渉さんの「ジブン進化論」を聞いて学んだ学びの段階です。

ポイントは、現在はyou tubeやネット記事から、お金をかけなくても無料で学べる世界が当たり前に目の前にあることです。したがって、学ぶというレベルではあまり差がつかないのではないかと感じています。

また、有料メルマガや有料講座からの学びを受けると、有益な情報にたどり着きやすいことが予想されます。そういった点では、(無料で)学ぶことよりもある意味レベルが高いのもうなづけます。

しかし、ここで重要なことは、「学ぶ」だけでは、ただ自分にインプットしている段階で止まってしまっているのに過ぎません。学ぶことで満足してはいけません。

学んだことをアウトプットして、初めて自分のものになっていきます。

この4つのレベルで最強なのは、レベル④の「『テスト』してみる(ためしてみる)」ことです。学んだことを「テスト」してみて、体感すると自分のものになるのです。私自身も現在も、学んだことから小さな「テスト」を繰り返して、自分のものにしていく取り組みを継続しています。

例えば、自分が気づいたらすぐに行動することが大切だということを学びました。それを実践することによって、どんどん自分が変わっていけるそうです。数ヶ月前から、できる限りの実践を継続しながら「テスト」しています。すると、ほんのわずかですが自分の察知力が上がったように感じています。また、物事の受け止め方も少し変わり、拒否感が薄まり、より物事のありのままを感じられるようになった気がしています。こうして「テスト」を繰り返しながら継続していくことによって、自分にしか得られない気づきや経験となり、だんだん自分のものになっていくのだと思います。

そして、最も重要なポイントは、レベル②(無料で)「学ぶ」にレベル④「『テスト』してみる」を組み合わせる(トッピング、プラスする)と、レベル②からレベル④に一気に飛び級できるということです。それくらい実践する、行動する、アウトプットすることはとても重要だということです。

星さんは、「100の知識を得るよりも1の実践が重要!!」ということをよく言われますし、これと似たようなことばをよく耳にします。やはり、それだけ人間は知識を得る段階で満足してしまい、行動が止まってしまうということではないでしょうか?私も耳が痛い話ですので、自分を見つめ直すきっかけにしたいと思います。


「知らないこと」を知ること

自分が「知らないこと」を知るということも学びの極意の1つだと感じています。

自分にできないことや苦手なことってありませんか?

私は、なかまを集めることが苦手です。相手に、こういうことを手伝ってほしいとなかなか言えません。それは、相手の迷惑になってしまうかもしれないという気持ちがあったり、相手を邪魔してしまうかもしれないという気持ちがあったりして、最終的にお願いしない方がいいと考えてしまうからです。しかし、あるとき「お願いされてうれしい!!」と感じる方がおられることを知りました。逆にいうと、それを私が知らなかったからできなかった…つまりは、自分が「知らないこと」を知らなかった、「わからないこと」をわからなかっただけなのです。

一方、私は継続することが得意です。それは、継続するコツを知っているからです。「知っている」からできる、「わかっている」からできるだけのことなのです。話が大きくなってしまいますが、ノーベル賞もスタートは未知だったものを発見することがきっかけではないでしょうか?

わからないことは誰にでもありますし、知らないことだらけです!!

そう考えると、「どうすればいいのかわからないからやめておく」という行動は、自分の可能性を放棄してしまう考え方になりますよね?「わからない」や「知らない」をクリアするから、自分の得たい結果を得ることができたり、なりたい姿になれたりするのではないでしょうか?

「わからない(知らない)に出会ったら、成長のチャンス!!」と考えるようにしたいですね。そこから、どうすればいいのかを前向きに考えて行動できるようになると、どんどん目の前のチャンスをつかみ、自分を変えていくことにつながると思います。


気軽に始める学びの極意のまとめ

「学び」と聞くと、何かとんでもなく大きなこと、大変なことをしないといけないというイメージがあるのは、私だけでしょうか?

その影響で、自分が何かを学んでいると、「自分は学んでいるから大丈夫!」という気持ちになってしまい、学ぶことで満足している自分に気づけていない時期がこれまでに何度かありました。

しかし、いくら学んでも行動に結びつかないものは意味がありません。

今回の記事では、学んだことを「テスト」してみること、「知らない(わからない)こと」を知ることという2つの切り口から考えてみました。

そこから導き出せたのは、最強の学びは、自分がやったことから得られるものだ、ということです。

いくら人が「これいいよ!」と教えてくださったことでも、実際にそれを自分でやってみないと何も得られません。実際にやってみるから、わかることがたくさんあります。教えていただいた通りにやっているつもりでも、思ったようにならないこともあります。やってみるから、自分が「知らなかった」ことや「わかっていなかった」ことに出会うことができます。そこをさらに深掘りしていくことによって、自分にしか得られないものに出会えるのではないかと思います。

わからないこと、知らなかったこと、挑戦できなかったこと、今までやってなかったことを見つけたとき、出会ったときは自分の成長のチャンスであると捉え、それをクリアするからこそ、人とは違う結果を得ることができるということを痛感した2022年でした。来年も継続していきたいと思います。

この記事が誰かの役に立ちますように、と願っております。