子どもの頃にはどんどんできることが増えて、どんどん成長できたのに、大人になると成長速度が激減してしまったな〜と感じているのは、私だけでしょうか?

おそらく、このブログを読んでくださる方々は、この私の感覚に共感していただけるのではないでしょうか?

「そんなの当たり前でしょ〜!!」と言われてしまうと、それで話は終わってしまいますが…この問いに、私なりに言語化できる答えをつくることができました。

あくまでも現時点のことですが、今回はこのことにつきまして、記事にしたいと思います。


吸収力が高かったあの頃

サッカーの指導者になろうと、学び始めた大学生の頃…今思うと、あの頃が1番自分に吸収力があったのではないかと思います。

なぜでしょうか?

それは、頭の中が「空っぽ」だったからだと考えています。「空っぽ」なのに、「子どもたちをもっと上達させることができるようになりたい!」という目的は強くあるので、じゃあどうすればいいかとなりますよね?

私は運のいいことにそこまでに出会った先生方や環境の中で、できている人を「まねる」という学び方を手に入れていました。だから、指導者になってからも、人がやっておられる練習をメモしたり、いいなと感じることば掛けを耳にしたらメモしたりして、ストックしていました。

そして、もう1つ私が持っていたのは、「まずやってみる!」という学び方です。私は、小学生、中学生の頃、自分でも時間を作って練習していました。しかし、なかなか成果が出ず、メンバーに入れない、試合に出られない経験をしてきました。そんな中で、「どの道何もやらなければ今の現状を変えることはできないから、やってみるしかない」ということに気づき、自分で工夫しながらいろいろな自主練習をしていました。

今のようにメディアが活性化されているのが、とてもうらやましいです(笑)。

私が子どもの頃、情報を得るためには、試合が時々テレビで試合が放映される、もしくは本くらいしかありませんでした。だから、情報を得るというところは工夫の余地がなく、自分で練習を工夫してやってみながら、失敗→工夫→失敗→工夫…を繰り返していました。

その経験が指導者になってから役に立って、自分が得たものを「まずは自分でやってみる」ということを積み重ねていきました。

私が指導者として歩み出して、「まねる」こと、「まずやってみる」ことを使いながら、自分が失敗から学びながら少しずつ成長していくのを楽しんでいました。だからこそ、この頃は吸収力が高かったのだと思います。


経験を積んでいくと…

5年、10年と指導経験を積んでいくうちに、だんだんと自分の成長が止まってきたのを感じていました。ある程度、自分のやり方も固まってきた頃だったように記憶しています。

「これでいい」

そんな感覚を持っていたのではないかと当時を思い出すと感じます。しかし、この「現状維持」的な感覚、考え方が衰退の始まりだということを知ったのは近年のことです(汗)。

「わかっているつもり」、「できているつもり」、「学んでいるつもり」…今の自分であれば、当時の自分の勘違いにも気づくことができると思うのですが、当時の自分は気づくことができず…改めて情けない自分に喝を入れてやりたいです。

では、なぜそんなことになってしまったのでしょうか?

ここに、今回のこの記事の問いである「なぜ、大人の成長には時間がかかるのか?」の答えがあると考えています。


大人は「変化」を嫌うようになってしまっている!?

「なぜ、大人の成長には時間がかかるのか?」の答えは、

大人は「変化」を嫌うようになってしまっている

ということだと私は考えています。


みなさま、本当に日々忙しくされておられるのではないでしょうか?自分の仕事がお忙しい中で、家事もしないといけない、子どもの世話もしないといけない、人のよっては町内の役員や幼稚園、保育園、学校のなどの役員もこなさないといけない、そんな中で仕事のトラブルや子どものトラブルもある…毎日、目の前のことをこなすのが精一杯の方が多いのではないかと感じております。

そうなると、「いかに無駄をなくすか?」、「いかに楽をするか?」という感覚になると思うのです。視点を変えると、人間の脳はもともと「現状維持」を好みます。日々の忙しさや大変さと人間の脳のもともとの性質が掛け合わさると、強烈な「現状維持」パワーになります。

だから、多くの大人は「変化」を嫌うようになってしまうと思うのです。

しかしながら、日々自己研鑽しておられる方は、自分にできることを増やしたり、自分を変えるために行動したりすることを日々されておられるので、「変化」を避けることをせず、逆に「変化」を好むように変わっていくので、「現状維持」の落とし穴に落ちるどころか、日々の楽しみをより感じることができるのはないかと思います。


私の「変化」のきっかけは、息子の存在!?

私も日々を何となくこなすような生活を長く送ってしまっていました。自己研鑽しているつもりで、実際には自分の脳に刺激を入れて、鍛えることができていませんでした。その結果、「現状維持」に止まってしまっていました。

そのときの思考のクセは、「どうせ〜できない」、「いつか〜する」、「それをやっても〜」だったように思います。

この思考のクセは、新しいことを自分に取り入れることを強くブロックしてしまいます。その結果、今までの自分の考え方を変えることができず、やり方を変えることができず、成長が止まってしまっていたのではないかと思います。

今現在は、「まずやってみてから考える!」、「気づいたらすぐにやる!」という思考に変えることができつつあります。これができるようになってきたきっかけはいろいろあるのですが、1番私にとって大きかったのは、息子の存在です。

おそらく私に似てしまったのでしょうが(笑)、息子はとても頑固で1回「嫌だ!」と思ってしまうと、なかなか動き出せません。基本、保育園には行きたくないから、毎朝ぐずる…新しいことを始めることや新しい環境に入るのがとても苦手だったので、なかなかできることが増えず、自信が広がっていきませんでした。

「なぜだろうか…」と悩んでいたところ、悩んで行動を止めていても、息子は何も変わらないことに気づき、かたっぱしから、いいと思ったことは試してみるようにしました。登園を一緒に徒歩でしたり、自転車で送迎したりすることから始めて、いろいろとやってみました。

私がやってみたことで、息子に変化は正直ありませんでした(汗)。しかし、成功や失敗にとらわれずにいろいろと新しいことをやってみたこの経験は、私にとって変化を生むことにつながったように感じています。結果的に、私が息子のために何とかならないかとやってみたことが、私の成長につながっていました。

弟が誕生してから、息子は少しずつ変わり始めました。「お兄ちゃん」と役割の力を借りて、苦手なことにも少しずつ挑戦し始めたように記憶しています。人間を育てるのは、やはり人とのつながりだということを目の当たりにしました。

私は、息子たちに与えてもらった子育ての体験から、自分がよいと感じたことは「すぐにやってみる!」ということができるようになったと感じています。

「どうしたらうまくいくだろうか?」と考え、悩んでいる時間があったら、いいと思ったことは「やってみる!」ことです。「やってみる!」から、次に必要なことがわかるのです。たとえ失敗だったとしても、その方法はちがうということがわかったのです。考えて行動しないと、何も得られないどころか、成長がストップしてしまうと感じています。


なぜ、大人の成長には時間がかかるのでしょうか?のまとめ

結論ですが、
大人は、「変化」を嫌うからなかなか成長できない、成長するのに長い長い時間がかかってしまう、のです。

逆に、

「すぐに、素直に、そのまま、やる!!」

これを意識して行動していくと、驚くほどのスピードで成長していくことができます。

「すぐに、素直に、そのまま、やる!!」というのは、東京インフルエンサーアカデミー主宰の中島侑子さんがVoicyで言っておられたことばです。中島さんだけでなく、私が参加した講演会やVoicyの他のパーソナリティさん、インスタライブをされている方々など、いろいろな方々が同じようなことばでこれを伝えておられることに気づきました。

ビジネスパーソンで、最も成長していく方々は、例外なくこれを実践しておられるそうです。

もっと突き抜けておられる方々は、「本当にそうなのか?」と批判的思考も組み合わせながらも、気づいたことは「すぐに、素直に、そのまま、やって」おられるようです。そこまでは、私には難しいですが、「すぐにやってみる!」という実践はできそうなので、実践中です。

「すぐにやってみる」ことで、その場で失敗することも多いですが、それによって1つ学びをすぐに手に入れることができます。そして、何よりも成功/失敗があまり気にならなくなり、楽しくトライすることができるようになってきたように感じています。

そして、何よりも「自分がいいと思ったことを、自分で決めて行動できた!」というポジティブな感情が得られます。これは、科学的には「自己効力感」を高めるそうです。周りの人々にとって、「ハードルが低い」のかもしれませんが、私にはこのやり方があっていると実感していますし、日々がより楽しめるようになったと感じております。


この記事が、誰かの役に立てますことを願っております。