練習が終わった後に、試合が終わった後に、ミーティングをすることがあるかと思います。
その際に、「今日は〜だったことを『反省』して次に生かしていこう!」と話をすることがあります。しかし、「反省」ということばを出した瞬間に、全体の雰囲気がどよ〜んとなるように感じます。
でも、子どもたちが成長するには、よくなかったところを反省しないといけないですよね?
一方、子どもたちの方でも、向上心の高い子どもは自らサッカーノートを書いています。中には、毎回の練習や試合が終わった後に、反省を書き込んでいる子どももいます。しかし、多くの子どもたちが、反省を書くことまでで終わってしまっているように感じています。
今回は、「反省」をテーマに私が感じたことをお伝えしたいと思います。
「反省」ということばのイメージ
みなさんは、どんなときに「反省」をしますか?
また、「反省」ということばからどんなイメージが湧いてきますか?
私は、悪いことをして先生や親に叱られるというイメージがあります(笑)。多くの方があまりよいイメージが湧いてこないのではないかと思っています。だから、自分がいざ反省をするということでノートを開いて書き出そうとすると、何とも重い気持ちになりますし、ペンも進みません。
「反省」ではなくて…
ネガティブなイメージの強い「反省」ということばをどう変えていけばいいのか?
「改善点」、これも少し思いように感じます。「改善」するということは、悪かったところをよりよく変えていくということなので、やはりマイナスイメージがあるように感じてしまいます。
私の最近のマイ先生である作家の星渉さんは、「よくなるポイント」と言っておられ、「なるほど〜!!」と思いました。もう少しこうすればよくなるという「よくなるポイント」を意識して行動を変えていけば、変わることができるという前向きな気持ちで取り組んでいけそうだと感じます。
私の自分自身のテーマは、成長しつづけることだと設定しておりますので、私は「成長ポイント」という言い方をすることもあります。
いずれにせよ、自分を変えていくために、前向きに取り組んでいけるという点で、「反省」ということばよりもよりよい行動につなげていけそうです。
「反省」についてのまとめ
当然、状況によっては反省が必要な場合もあります。その場の状況や目指す方向性によって、ことばの選択を変えていくと、より自分が伝えたいことが子どもたちに伝わるのではないでしょうか?
「反省」ということばに限らず、ことばにはそれぞれが持つイメージがあります。それも、人によって、ことばのイメージに違いがあります。子どもたちに、周りの人たちに、自分の思いや伝えたいことを思い通りに伝えていくために、どんなことばを選ぶのかはとても重要なポイントになると思っております。
そして、自分の行動を変えていく、子どもたちの行動を変えていくためには、ことばをよりうまく使うことが必要です。今回の「反省」のようにネガティブなイメージのことばを使うと、気が重くなり、自分の行動を変えるハードルが高まってしまいます。ただでさえ、今までの自分の行動を変えていくことは簡単なことではありません。だからこそ、ことばは大切になります。
私は、人に伝えることがあまりうまくありません。相手のわかりやすいことば、相手が受け取りやすいことばに変えることがうまくないからだと思います。反対に、聞く(聴く)ことは得意な方だと認識しています。それは、相手が伝えたいことを自分のことばに置き換えて、「それってこういうことですか?」と確認する作業を丁寧にしていきたいと考えているかもしれません。
「伝える」ということと、「伝わる」ということは、別のものだと考えています。だから、自分が「伝え」たいことが相手にどう「伝わって」いるかを、丁寧に確認しなければならないと考えています。それに気づくことができてからは、コミュニケーション不足による行き違いもかなり少なくなったと感じていますし、より自分の伝えたいことを相手に届けることができていると感じています。これからも継続して「伝える」力を高めていきたいと思います。
今回の記事が、誰かの役に立つことを願っております。